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急いだほうが良い?介護情報基盤の助成金活用について

厚生労働省は10月17日発出の介護保険最新情報vol.1428にて、介護情報基盤の助成金申請期間などについて通知を行いました。本コラムでは介護情報基盤の助成金活用について解説します。

助成金申請期間について

助成金申請のスケジュールは令和7年10月17日(金)~令和8年3月13日(金)までを予定となっており、令和8年度以降の助成金申請は未定となっております。

助成金申請の手引きに記載されているQ&Aを確認すると
Q1:令和8年度以降も助成金の交付は行われるのでしょうか。
A1:令和8年度以降の助成金については未定です。計画的に助成金申請をお願いいたします。と書かれており、また、問5においては、以下のように書かれております。
Q5:助成金については期限内に申請すれば必ず交付されますでしょうか。
A5:助成金の交付にあたっては、予算額が設定されております。万が一、予算額を超えた場合には、申請を打ち切ることがございます。また、状況によっては、審査期間中に予算額を超えてしまう等の事情によって、申請後であっても、助成金が交付できないこともございます。ご了承ください。
そのため、申請は早めに行うことが望ましいでしょう。

窓口に確認すると、今年度の申請状況などを踏まえて来年度の予算などを検討することになるため、確約することができないため未定という回答になりますとのこと。事業者さんからすれば、それならば助成金が出ている間に申請したほうが良いとなりますが、実際の対応などどうすれば良いのか心配になると思います。

助成金申請は介護情報基盤ポータルサイト経由

助成金申請は介護情報基盤ポータルサイトにログイン後、「マイページ」の申請情報「各種申請」のボタンから行うことができます。助成費用については、主にカードリーダー費と接続サポート費の2つとなります。カードリーダーは、製品によって価格差があり、1,000円~7,000円程度で購入可能です。そのため、3万円くらいは接続サポートの業者の費用に充てることが可能となります。Q&Aを確認すると、どちらか1つでも助成金申請は可能となっており、仮に事業所内で手引きに従って接続実施をした場合、法人職員等の人件費は助成金対象外と記載されております。

11月13日に接続サポートを手伝ってくれる導入支援事業者一覧が公表されておりますが、窓口に確認をすると一覧に掲載されていない業者、例えば普段からお付き合いのあるシステム導入業者等でも問題ないとのことです。

尚、介護情報基盤は現在、先行実証中の大分県大分市と別府市が令和8年3月頃から対応予定となっており、その他、多くの市町村では活用時期は未定となっておりますが、導入準備自体は問題なく行えますので助成金が利用できる今のうちに準備を進めておくことをお勧め致します。

この記事の執筆者

佐藤 慎也
介護経営コンサルタント

◆プロフィール
組織の仕組みづくりや人材教育などを得意分野とし、介護保険法はもちろんサービス付き高齢者向け住宅、住宅型有料老人ホームなどの制度に精通。 介護経営コンサルタントとして、今までに50法人以上のコンサルティング実績を持ち、自らも介護事業の運営に携わっていたため、経営者からスタッフまで、それぞれの立場にあった指導・提案をすることで圧倒的な支持を得ている。 介護業界の動向を解説したメルマガの発行やコラムの執筆を行いながら、全国各地にて経営者・管理者向けのセミナーやスタッフを対象にした研修まで幅広い分野で年間100本以上の講演を行う。

執筆者

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