事業者アンケート結果
介護施設等における入浴介助の困り事・入浴リフト導入効果について(ウェルスセミナーアンケート調査結果)
介護施設などにおける入浴介助の困り事や入浴リフト導入効果を明らかにするため、介護施設等の経営者、施設管理者などにアンケートを実施しました。
調査方法や実施期間は下記の通りとなります。
調査対象 | 介護施設・高齢者住宅の経営者・施設管理者等 |
調査方法 | インターネット調査(ウェルスセミナーアンケート調査) |
回答数 | 478名 |
実施期間 | 2024年5月8日~7月24日 |
対象エリア | 全国 |
入浴介助時に困っていること
入浴介助の一番の困り事は人員不足
入浴介助時に困っている事を最大3つまで選択できる質問を行った。
回答の結果、一番の困り事は人員不足で約半数の方が回答する結果となった。人員不足においては入浴介助に限らず、介護業務全般において人員不足との見方もあるが、寝台浴などにおいては二人介助の必要性もあり、入浴ケアに対応するための人数を確保すると、ユニット側が手薄になるなどの意見もあった。
続いて重度者の入浴介助に困っているが約4割、大柄・体格の良い方の入浴介助に困っているが約3割と多くの方が回答する結果となった。意見としては背の高い男性のご入居者の移乗介助で、小柄な女性介護士での介助が難しいや大柄な人のリフトへの移乗介助が大変。体格の大きい方の移乗など一人で行う事が難しい。介護度の重度者への入浴介助(特に着脱)に一人が抱えて、一人が脱がしたり履かせたりと大変である。などの回答があった。 また、10年前に比べて体格のよい利用者が増えているや男性利用者が増えてきている。などの回答もあり、時代環境の変化に伴う、入浴介助の負担増加の意見も見られた。
その他各意見
【設備老朽化】
- 設備が古く使いづらい。
- 臥床浴だけが地下フロアにあるため、移動に人手が必要になる。
- 施設設備の古さや大浴槽を使用しているが、ユニットバスのような個浴での機械浴に改修できないか検討したい。
- 老朽化や利用者にあった入浴設備への改修が必要。
【職員のスキル課題】
- 入浴介助のスピードは職員によりばらつきが大きい。
- 入浴を気持ちよく入っていただくため、出来る限り機械浴は使用せず、普通浴の入浴を心がけております。その点において、セキスイのシステムは、手すりの移動ができたり、浴槽と同じ高さの移乗台などがあったり、浴槽の移動が可能ととても使いやすくできていますが、職員のスキルがついて行かない現状にあり、教育を使用にも人材不足の為、そのような時間の確保が厳しい状況にあります。
- 職員の高齢化に伴い、業務負担が大きくなっている。
- 職員によってケアのばらつきがあり、自立支援が統一できていない。
【夏場の暑さ・冬場の寒さ】
- 機械浴室と脱衣室の区切りがないため、夏場は特に暑い。
- 入浴介助は体力を多く消費する為、特に夏場の暑さは各職員疲弊する。
- 冬季入浴時のヒートショック対策・寒さ対策 ⇒赤外線ヒーターを設置して対策を講じたが、局所的にしか温まらず、ACはあるもののACから噴き出す風が寒さを感じるため、ヒーター導入以前から同様の温水シャワーを事前に浴室内に撒き続ける対応となった。
- 機械浴の浴室が冬寒い。
入浴リフトを導入して一番効果があったと感じるもの
※つづきを閲覧したい場合は会員登録が必要となります。